K様邸　茨城県古河市　ハクビシン駆除

2024年3月31日 2024年4月12日

丸山

木造平屋70㎡　

お問合せ経緯：ハクビシンの被害に困っており、すでに別の業者にて駆除を依頼しているのだが金額が適正なのか判断してほしいというお問合せでした。

状況をお伺いすると、ハクビシンが天井裏に住みついてしまい足音などの被害に悩まされていたので、業者に調査をお願いしたところ、天井裏に大量に糞があり、屋根の隙間に侵入口があったとのこと。天井裏には断熱材はなく巣などはなかったとのこと。ハクビシンの追出し・侵入口の遮断・天井裏の消毒・糞の清掃で70万近い金額を提示されたとのことでした。最初に電話で金額を聞いたときはだいたい30万前後という話だったが、思っているより建物が広く被害が大きかったので金額も増えたということでした。思った以上の被害に焦ってしまいその場で契約をしてしまったそうです。

実は害獣駆除には相場というものはなく、各業者がそれぞれの考えのもとに料金設定をしています。また一件一件大きさや状況が異なるので、実際に調査をしてみると想像以上の料金になることはあります。

今回もその金額が（高いとは感じましたが）適正かどうかの判断は難しいので、弊社ならこのくらいの金額になるのではないかというお話をさせていただきました。金額に不安があるのであれば、一度契約をキャンセルしてはどうかとアドバイスをさせていただいたところ、すでに一回目の作業が終了し、半金をその場で支払ってしまったとのことでした。

もちろん支払いの関しても各社の考えがあります。契約した時点で契約金を請求する会社、工事中間時に中間金を請求する会社、すべての工事が完了したところで請求する会社などそこについては会社の都合で自由だと思います。

ただし今回の場合は事前に話もなく、施工当日の朝に請求され、支払わなければこの日はなにもせずに帰るということを当日に説明されたとのことでした。早く解決したかったのでその場で支払い、作業をすすめてもらったそうです。

そこまで聞いて、それはあきらかにおかしいし怪しい。すぐに消費者センターにクーリングオフの相談をしたほうがよいとアドバイスをさせていただきました。

また再調査のご依頼もいただきましたので翌日に調査にお伺いさせていただきました。

調査及びお見積り：すでに追出し・消毒・糞の清掃まで終了しているそうなので天井裏にあがって隅々まで確認しました。

糞があったであろう痕跡が何か所も残っていました。糞を撤去してもシミは残るので大体の被害が想像できるのですが、確かになかなかの量の糞があったと推測できます。それらの糞は丁寧に撤去され清掃されていました。契約の仕方、請求の仕方に問題はあるものの作業はちゃんとしていたようです。

天井裏に上がった時、何か違和感というか気配を感じたので軒の隙間にライトをあててみると50センチ先にハクビシンがいました。あまりの近さに手づかみを試みましたが軒先の狭いところに逃げられてしまいました（危険なのでマネしないで下さい）。

侵入口周辺には忌避剤を散布してあるようでした。木酢液のような臭いとなにかベタベタする液体が残っていました。屋根の隙間は二か所あり、少し塞ぎにくそうでした。メインの侵入口は屋根の上なのですが建物回りを確認すると出窓の下から床下へ侵入可能な場所がありました。ここからの侵入の形跡はないのですが、屋根の侵入口を塞ぐことでこちらに移動してくるケースもあるので必ず遮断する必要があります。

侵入口の遮断だけとも思っていたのですが、まだハクビシンが天井裏に残っていたので再度の追出しと消毒そして屋根及び出窓下の遮断をご提案し200,000円のご契約をいただきました。

作業：この日はすでに夕方遅くになってしまったため侵入口にカメラを設置し追い出し用の煙を散布して終了しました。４日後に再度作業に入り、まずカメラをチェックしましたがなにも映っていませんでした。天井裏にあがっても姿は見えなかったのですがもう一度追出し作業をしたうえで侵入口を遮断します。まだ天井裏にいる可能性もあるので逃げることができるような形で仮遮断とします。　さらに１週間後にカメラを確認するとやはり反応がなく、すでに出て行ってしまったのか？と思いましたが天井裏に上がると気配を感じました。見えるところにはどこにもいなかったので棒を使って視線が通らない隙間を探っているといきなり飛び出してきました‼どうやら軒先に隠れていたようです。今度は棒を使って侵入口に誘導しましたがうまくいかず、棒の届かない隙間に逃げ込まれてしまいました。こうなるともう出てきません。しょうがないのでまず棒でガンガンと音を立てて脅かし、煙の他に忌避薬剤も併用し隠れている隙間に散布しました。