アライグマの出産シーズンが始まりました!

東京は桜もほぼ散ってしまって、日中は20℃を超える日も増えてきました。

まさに春本番といった感じですが、この季節になると増えてくるのが害獣被害です。

暖かくなって活発に動き回るようになると天井裏の物音がより激しくなり、害獣の気配に気づきやすくなります。

またこの時期になるとアライグマの出産が始まるため、物音というよりは天井裏から鳴き声がするというお問い合わせをよくいただきます。

ネズミやハクビシンなどは年中子供を産みます。真夏のサウナのような天井裏でも真冬の凍える空き家でも季節を問わず出産をします。

しかしアライグマは一年のうち主に4〜6月に集中して出産をします。近年は温暖化の影響か、まだ寒い3月でも出産を確認するときもあります。

普段、アライグマやハクビシンが鳴き声を出すことはありませんが、赤ちゃんとなると話が違ってきます。人間と同じで、赤ちゃんはしょっちゅう鳴きます。

ちょっと不思議な鳴き声で、鳥と間違える人もいて、鳥が天井裏に入ってきたとお電話をいただくこともあります。文字で起こすと『くるるるる』『くーくるるるる』という感じでしようか。

一度に3〜6匹ほどを出産し、母親1匹で育てていることが多いようです。母性本能が強く、自分が見ていないところで子供を捕獲すると、夜な夜な子供を泣きながら探したり、人間が子供に手を出そうとすると威嚇し噛みつこうとする動きも見せます。

以前、狭い壁の中にアライグマの赤ちゃんが落ちてしまい、親も助けに行けずにいたことがありました。このときは自治体に相談した上で、外から壁に穴を開けて赤ちゃんを取り出しました。その様子を少し離れたところから親のアライグマがじっと見ていたので、そのアライグマに見えるように4匹の赤ちゃんを建物の裏手に連れて行き箱に入れて置いておきました。この日はたまたまテレビの撮影をしていたのでカメラマンさんがずっとカメラを構えていたのですが、まだ明るい日中にもかかわらず、僕の歩いてきた道を辿って子供を探しにきました。カメラマンにも気づいていたようですが、1匹を口に咥えるとそのままどこかに連れて行きました。しばらくすると戻ってきて、1匹づつ咥えては連れて行き、結局全員をどこかに連れて行きました。この様子はTVでも放送され話題にもなりました。

また捕獲した子供を罠に入れておいたところ、親が自ら罠に入り捕獲されたこともありました。

こういったアライグマの必死な姿を見ると胸が詰まりますが、かといってそのままにしておく訳にはいきません。

赤ちゃんとはいえ数が増えれば糞尿も多くなり、ダニ被害の可能性も格段に上がり、家の老朽化が加速します。

またそのまま成長してしまうとその子供もそこに住みつき、やがてまた子供を産み増えていきます。

特に空き家では、害獣が増えてからやっと気がつくこともあります。

赤ちゃんがいる状況での駆除は大変難しく、経験や知識がないと解決どころか事態が悪化することもあります。

もし、ご自宅で動物の鳴き声や異変を感じたら、私たち駆除マーブルにご相談ください。必ず力になります!